なぜ日本のスコーンはマズいのか 日本の小麦粉でイギリスの国民食スコーンを作ってみたin London

日本に行ったら日本でスコーンは食べないな。

ある友人はこう私に言った。
同感。

私も日本でスコーンを食べようとは思わないだろう。

イギリスにいれば美味しいスコーンがいつでも食べられる。
これはイギリスに住んでいる日本人なら、共通する考えだと思う。

ただ、ある年の一時帰国の時。
近所にケーキ屋が出来ていた。
ロールケーキが売りらしい。

カウンターを見るとスコーンが売られている。

「どれどれ。物は試し」

他のいくつかのケーキと一緒にスコーンを購入。
食べてみる。。

「・・・・。ま、マズい・・。」
食べるんじゃなかった。。

今回は、日本のスコーンがなぜマズいのか。

日本の粉、バター、ミルクなどの材料で、美味しいスコーンを作るのは無理なのか。
そのあたりを書いてみたいと思う。

マズいの連発 日本のスコーン

日本で初めて食べたスコーンは、まるでゴムのようだった。
ひと口食べて捨てたくらいだ。

それ以来日本でスコーンを食べるのを止めていた。

しかし、今年2020年の1月の一時帰国。
もうちょと調査してみようと、再びチャレンジ。

1.サザビーズのafternoon tea room
最初に行ったのはサザビーズ。
温めてサーブされた。

まあ一応、afternoon teaと名乗っている。
味は?

まあまあ。
マズくはないが、特別美味しくはない。

2.スターバックス

次にスターバックス。
抹茶のスコーンが売っていた。
それにしてみる。

パクっ。
・・これはスコーンじゃないだろ・・?
という味。

次。

3.駅構内のスコーンスタンド
スコーン人気なのか、色々な種類のスコーンを売っているスタンドがある。
売っているのはスコーンのみ。

販売員のお姉さんに、

どれが人気ですか?
どれがおススメですか?

と聞き、2つ購入。
家へ帰り、いそいそと食べてみる。

・・・。
なんで何でもおいしい日本で、こんなにマズいスコーン売ってるの・・?

それが不思議だった。

ホテルなんかに行けば良かったんじゃない?

ロンドンに戻り、友人にはそういわれた。
そうかもしれない。

でも、イギリスのスコーンは、ホテルなんかに行かなくても十分に美味しいのが食べられる。

これはきっと、粉、バター、ミルクの違いだ。
そんな風に思った。

その国で採れる、おいしい材料を使ったものが、その国の郷土料理となる。

イギリスはバターや、ミルクなどの乳製品がとても美味しい国だ。

なぜ日本のスコーンはマズいのか 日本の小麦粉を使ってロンドンでスコーンを作ってみた

一時帰国中に買った小麦粉をロンドンに持って帰ってきた。

目的は、日本の小麦粉で美味しいスコーンが作れるか試したかったから。

日本で作ればいいじゃない。
私もそうしたかったが、いかんせん色々やることがあって時間がなかった。

で、日本から持って帰ってきた小麦粉でスコーンを作ってみたよ。

出来上がり、味はどうだろう?

日本とイギリス スコーンに使う小麦粉の違い

まず、はじめに書いておくが。
日本とイギリスの粉の違いがある。

お菓子作りに使う小麦粉。
日本の場合だと、

薄力粉
中力粉
強力粉

とある。

だいたいのお菓子作りにおいて使われるのは、薄力粉だろう。
パン作りはグルテンの強い強力粉。

対して
イギリスの場合、白い小麦粉は

plain flour
strong flour

の2種類。

スポンジ菓子、ビスケット、簡単な菓子パンのようなベイストリーものは、plain flourを使って作られる。
パン作りは日本と同じ、強力粉のstrong flourだ。

このイギリスのplain flour。
実は日本の薄力粉ではなく、中力粉にあたるらしい。

日本の小麦粉(薄力粉)を使って作ったスコーン 試食

さて、つべこべ言わずに食べてみよう。
見かけは、いつもロンドンで作っているスコーンと変わりはない。

まず半分に切ってみる。

うん、まあいいんじゃない。

そして試食。

ちょっと食感がいつもと違うようだが、まあ、変わりはない。
普通においしい。

ってことは、日本では作り方が悪いのか?

スコーンの作り方は、イギリス独特。
日本のお菓子作りの本ばっかりみてたら、
「へぇ~!!」
と思うかもしれない。

バターをポマード状にすることもなければ、泡だて器すら使わない。
それがスコーン。

ここからは、スコーンを作る時に注意する点、どうしたら美味しく食べられるか、保存の方法などを書いてみよう。

イギリスのスコーンはこうあるべき

まず、おいしいスコーンとは、どういうものだろう。

◆外見、味、風味

回りはカリカリ。
中はしっとりフワフワ。

程よく膨らんでいて、バターと小麦の香りを感じられるもの。
実際、スコーンを作っている最中は、バターと小麦粉のいい匂いがしている。

焼き上がりは、半分目くらいで、口がガーツと開いたような割れが出来ている。
これが良いスコーンの証といわれている。

◆作り方

スコーンの生地はショートでなければならない。
ロング、ショートのショート。

お菓子作りにおける、ショートというのはグルテンの粘りを出さないこと。

冷たいバターを使い、冷たいミルクを使い、グルテンを出さないように生地を作る。
焼き上がりの生地はポロポロしている。

これがショートということ。

スコーンの保存方法 冷凍できる?

スコーンの保存方法はどうしたらいいだろう。

もちろん焼き上がりが美味しいのは確か。
でも、保存するんだったら?

スコーンは冷凍保存できる。

焼き上がったスコーンをちゃんと冷まし、密封できる入れ物に入れて冷凍保存。

食べる時は、自然解凍して、温めて食べる。

スコーンのおいしい食べ方

せっかく作ったスコーンを美味しく食べたいなら、温めて食べる事。
アツアツではなく、ぬるいくらいがいい。

焼き上げて冷めてしまったら、ぬるいくらいに温めてあげよう。
温める際には、オーブンで。
手抜きをしてレンジで温めるとフニャっとしてしまう。

「美味しいスコーンとは」で書いたとおり、美味しいスコーンの条件は外側はカリカリ、中はフワフワなのだから。

◆スコーンに欠かせないクローテッドクリームとジャム

スコーンは通常クローテッドクリームとイチゴ又はラズベリージャムで食べられる。
なのでスコーン自体はそんなに甘くしない方がいい。

日本でクローテッドクリームが手に入りづらいのは分かっている。

その場合は、リッチでコクのある生クリームを泡立ててみよう。
「カロリーが。。」
と言っている人は、ここでは対象にしていないのでご了承願いたい。

◆スコーンだけで食べる場合

もしスコーンだけで食べたいという人は、ドライフルーツを混ぜてフルーツスコーンに。
チョコチップを混ぜて、チョコレートスコーンにするといいだろう。

生地はそんなに甘くなくても、時々あたるドライフルーツ、チョコレートの甘味がアクセントになって美味しく食べられる。

日本の小麦粉で作ったスコーンまとめ

今回日本の小麦粉で作ったスコーン。
ほぼいつもと変わらない味に仕上がった。

感じたのはちょっとした食感の違い。
まあ、これは粉の違いによるものが大きいと思う。

だがこれで、日本でも美味しいスコーンが作れることが証明された。

スコーンは旨い。
私もイギリス菓子の中ではスコーンが一番好き。

職場のデイビットも、スコーン食べる?
と聞くと、
「I love scones/スコーン大好き」
と答えが返ってくる。

日本の小麦粉を使って、あなたもおいしいスコーンを作ってほしい。

コメント

  1. のりこ より:

    日本のスタバのスコーンは本当にスコーンじゃ無い。同感です。
    とにかく日本人は手間をかけて色々やりすぎてしまうんだと思いますよ。
    その反対がイギリスのお菓子で、手を加えなければ加えないほど美味しい。道具なんて大抵大きなボールと木べらでできてしまうのがほとんど。
    粉以外の違いはそこなんだと思います。
    スタバのスコーンは、でっかいクッキーだと思えばオッケー。(笑)

    • ハマちゃん より:

      本当にそうですね。
      スコーン作るのに、ボール1個だけ。

      「その反対がイギリスのお菓子で、手を加えなければ加えないほど美味しい。」
      これは納得。やはりイギリスは美味しいバターとミルク、小麦粉があるからシンブルでも美味しいんだと思います。

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