
こんにちは、 はまちゃんです。
スコーンはイギリスを代表する焼き菓子。
ご存知、アフタヌーンティーには欠かせないものだ。
ところで、あなたは本場のスコーンを食べた事があるだろうか?
本場のスコーンの美味しさを知ってる?
スコーンは日本でも人気のようで、いろいろなところで売られている。
でも・・。
本場イギリスのスコーンはどんな味なの?
こんなことを思っている方も少なくはないかもしれない。
先日イギリス国内で、賞を受賞したスコーンの作り方というYoutube動画を見つけた。
今回は、いい機会なので、この動画を紹介したい。
字幕がないので、私の解説入りでやってみようと思う。
おいしいスコーンが作りたい。
どうもおいしいスコーンが作れない。
なんて人は参考にしてみて欲しい。
デボン州で一番おいしいと賞を受賞したスコーン
今回紹介する動画は、イギリスのデボン州で一番おいしいと賞をもらったスコーンの作り方動画。
(写真は私、ハマちゃんのスコーンです)
『Dart to Mouth Deli』という店を経営しているKevin(ケヴィン)さんが作り方を見せてくれる。
彼の英語も聞き取りやすくて良い。
デボンはイギリスで流通している美味しいバターやクリームなどの乳製品が多く作られている土地なのだ。
イギリスの乳製品はウマいぞ!
スコーンには、バター、牛乳が使われ、そしてクローテッドクリームと一緒に食べる。
デボンのスコーンとは、そのイギリスのおいしいが詰まっている。
これはウマいに決まってる。
果たして日本の材料で作って味を再現できるか怪しいが、本場のスコーンの作り方を見ておく絶好のチャンス。
おいしいスコーンが食べたいと思ってる人は、ぜひ動画を見てチャレンジしてみてほしい。
スコーンを作っているKevin/ケヴィンさんの英語も聞きとりやすい。
英語の聞き取り勉強にもいいかもだ。
一応、動画で使われた材料と分量を下記に書いてみた。
動画のスコーンを作ってみたい人は是非参考に。
Devon 『Dart to Mouth Deliのスコーン』作り方の動画はこちら
セルフライジングフラワー 1kg
バター有塩でも無塩でも(私個人としは無塩がおススメ)
250g
塩 小さじ1/2
ベーキングパウダー 15g
サルタナ(レーズンでok) 175g
ミルク 375ml
グラニュー糖 175g
卵 1個
バニラエッセンス 1キャップ分
【作り方】
セルフライジングフラワー、ベーキングパウダー、塩、を大きなボールに合わせ、その中に冷たいバターを加え、指先を使ってバターと粉類をすり合わせていく。
この作業に10分ほどかかる。
仕上がりは細かいパン粉のようになっている。
サルタナ(レーズンでok)を加え、全体を混ぜる。
卵、シュガー、牛乳、バニラエッセンスを混ぜたものを粉に加え(少量をスコーンの表面に塗るため残しておく)、こねないように生地をまとめていく。
まとめた生地を作業台に出し、麺棒で1インチほどの厚みに延ばす。
生地を型で抜く。
少々生地を休ませる。
余った卵液をスコーン表面にハケでぬる。
180℃に熱したオーブンに入れて、8分半焼き、鉄板の前後ろを入れ替えて再び8分半焼く。
動画の中で使われているセルフライジングフラワー(self raising flour)。
これは、イギリスで流通している小麦粉にベーキングパウダーが既に混ざっているもの。
日本からだとネットで数種類買えるようだが、スーパーなどで手軽に買うことは出来ない。
イギリスでスコーン作りに使われるセルフライジングフラワー
スコーンはとてもシンプルな焼き菓子。
イギリスではスーパーにも必ず置いてある。
手作りする人も多い。
まさにイギリスの国民食だ。
スコーンのレシピはそれこそ山のように色々ある。
私のレシピ帳にも数種類のスコーンレシピが書きとめてある。
色々なレシピを見てみても、イギリスでスコーン作りに使われる粉は、 セルフライジングフラワーという粉が多く使われている。
日本で小麦粉とえば、
中力粉
強力粉
の3種類があるが、 イギリスで小麦粉と言えば、
Strong flour
の2種類。
- Plain flourはお菓子作りに使用され、
- Strong flourはパン作りに使用される。
セルフライジングフラワーとは、 Plain flour にベーキングパウダーを混ぜて販売しているもの。
このセルフライジングフラワー、ネットでは数種類買えるようだが、スーパーで買うというのは難しい。
それに、そこまでして手に入れるモノでは無い。
なぜって、 自分でベーキングパウダーを 混ぜれば作れるから。
セルフライジングフラワーについては下記の記事をどうぞ。
それよりも、 日本の小麦粉とイギリスの小麦粉の違いの方が重要かもしれない。
スコーン作りは薄力粉? それとも強力粉?
小麦粉の種類の違いは、 含まれるグルテン(タンパク質)の量に関係する。
違いをちょっと調べてみた。
各小麦粉のグルテン量の違いは下記の通り。
薄力粉 6.5~9.0%
中力粉 8.5~10.5%
強力粉 11.5~13%
plain flour 9~11g
strong flour 12~14%
見てみると、イギリスのplain flourのグルテンの量に近いのが日本の中力粉ということが分かるだろう。
で、実際に作ってみた。
今回私は、日本の
✔薄力粉だけ
✔薄力粉+強力粉のミックス
の2種類でスコーンを作ってみた。
わざわざ中力粉を買わなかったのはスマンです。
写真の欲しブドウが乗っているほうが薄力粉+強力粉
何もなしが薄力粉のみ
である。
そんなに大きな違うはないが、やはり食感に違いがある。
イギリスのスコーンの食感に近く、私が好きなのは、「薄力粉+強力粉」だった。
おいしいスコーンを作る まとめ 良い粉、バターを使おう
スコーンのルックスは武骨。
「イギリス菓子はかわいらしさというのが無いのよ」
とは、元同僚、ベイストリーシェフのジェニーの言葉。
なるほど、武骨で素朴。
これがイギリス菓子の特徴かもしれない。
しかし、スコーンは使う材料の美味しさが際立つ焼き菓子だ。
デコレーションも何もないが、シンプルだからこそ材料の良さが際立つ焼き菓子だと思っている。
だからメインの材料としての小麦粉の質や乳製品がものを言うのだと思う。
たかが粉、されど粉である。
おいしいスコーンが食べたい
おいしいスコーンが作りたい
と思っているなら、ホットケーキミックスなどで手を抜かないで、小麦粉から選んで作ってみるといいと思う。
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