セリアック グルテンアレルギーの家族をもつお母さんに読んで欲しい グラムフラワーのこと

小麦粉アレルギーの家族を持つお母さん。
グルテンフリーの粉は米粉だけと思っていますか?

いつもの子供へのお菓子は、米粉を使って作るしかない?

今回は、私がおススメする米粉以外でお菓子作りに使える粉、グラムフラワー/Gram flourについて書いてみようと思う。

小麦アレルギーが家族にいる。
とくに子供がそうである場合、お菓子などは細心の注意を払わなければならないだろう。

小麦粉をメインに使用する菓子類。
甘いものを食べさせてあげたいが、どうしたって制限がある。
店でそう簡単に、グルテンフリーの甘い焼き菓子などを
見つけられないこともあるだろう。

そうなっくてると手作りという道が多いわけで。

小麦アレルギーの家族を持つお母さんの苦労

私はケータリングの仕事をしていたが、ここロンドンではベジタリアン、ビーガンの要望がものすごく多い。
日本の比ではない。

しかし、こう言っては何だが、ベジタリアン、ビーガンは一部のアレルギーを除き主義主張で行っている人がほとんど。

それに対し、小麦粉アレルギーなどは、口に入れれば、すぐさま体に変化が現れる。
作り手としては、とても神経を尖らせるものである。

同僚に、イギリス人のセリアック病の女性がいる。

彼女が話してくれた。
100年前に小麦粉に触れたスプーンを口に入れてもアレルギーが発症すると。

彼女も少量でもグルテンが口に入ろうものなら、とたんに体にむくみが出て、息ができなくなるという。
まさに命がかかっているといっても過言ではない。

仕事で時々つくるくらいならまだましな方。
子供が小麦アレルギーなら、その心配は毎日続くのだから。
その苦労は計り知れない。

グルテンフリー粉 米粉以外の選択肢

日本で主に使われているグルテンフリーの粉は米粉だろう。
米を食べる民族である私達は、米粉はなじみ深いし、身近な存在だろう。

しかし、正直言うと、私は米粉で作ったお菓子やケーキが好きではない。
日本にも、そんな子供はいないだろうか?

いや、選択肢がそれしかなかったのなら、それを食べるしかない。
食べられるだけ有難いのかもしれない。

私は日本人で、炊きたてのご飯は何にも勝るごちそうだ。
でも、ことケーキにすると、どうしてもあの米の匂いが好きではない。
では、米粉に代わるグルテンフリーの粉にはどんなものがあるのだろう。

ここロンドンでも米粉は売られている。
グルテンフリー粉というものの原料を見てみれば、だいたいRice flour(米粉)と書かれている。

米粉を使ってスコーンやケーキなどを作っていたが、私は味的にどうも満足していなかった。
そんな時思いついたのが、グラムフラワーだった。

グラムフラワーとは?


↑一番上が小麦粉。下右側がひよこ豆粉。左がグルテンフリーと明記されたひよこ豆粉

グラムフラワーとは、ひよこ豆を粉にしたもの
ひよこ豆粉だ。

インドやパキスタンでは、
Chana/チャナ
Gram/グラム
Besan/べザン

と呼ばれている。
私もずっと違いが分からなかった呼び名の違い。
今回調べてみて、

白ひよこ豆茶色ひよこ豆
粗く挽いたのか、細かく挽いたのか
で名前で名前が変わるようだと理解した。

しかし、一般に市場に出回っている「ひよこ豆粉」は、名前が違えどほぼ同じと思ってもらっていいと思う。

ちなみに英語では、ひよこ豆はChicpea/チックピー。
チックピーフラワー
と呼ばれる。

グラムフラワーを選ぶときの注意点

グラムフラワーはひよこ豆を挽いて粉にしたもの。
なので、読んでわかるようにグルテンフリーである。

しかし、ここで注意点がある。
粉を製造している工場では、グルテンフリーのひよこ豆粉の他に、色々な粉を製造している。

なので、ひよこ豆粉自体がグルテンフリーでも、
「もしかしたら製造工程で、グルテンが入った粉がちょっと混じってしまったかもしれないよ」
という可能性がある。

イギリスでは、この手の表記は多く、その1%でも混入の可能性があるものには、「グルテンフリー」という表記はつけられないのだと思っている。

「じゃあ、使えないじゃない? うちの子グルテンフリーじゃなきゃダメなのよ。」
と考えるが、ちょっと待って。

グラムフラワーの「グルテンは混じってませんよ」という、
「グルテンフリー」と明記されたグラムフラワーは市販されている。

それが上の写真。
右上に「free from gluten」という文字がみえる。

この会社はグルテンフリーの粉を専門に製造している会社なので、お墨付きのグルテンフリーのひよこ豆粉だ。

このメーカーに限らず、他にもグルテンフリーと明記されたひよこ豆粉は市販されている。
だいたいが通販になると思うが、米粉以外のグルテンフリー粉を使ってみようと思えばオーダーしてみるのも手である。

アレルギー対応の食品は概して高価という認識があるのではないだろうか。
売られているお菓子にしても、普通の小麦粉で作ったものよりも、やはり割高だ。

しかし、グラムフラワーは小麦粉より割高といってもたいして高くない。
なにしろ、インドでは日常的に食べられている粉である。

1kgあれば、かなり色々作れる。
子供に米粉でないケーキを作ってあげたいと思っているのであれば、試してみるのをおススメする。

グラムフラワーの特徴と味

グラムフラワー、ひよこ豆粉は、もともと豆である。
なので、舐めてもらうと分かるが、粉自体に味がある。
少々塩気も感じるくらいだ。

私はこれをプラスにとらえている。
なにもしなくても粉自体に味がある。
いいじゃないか。風味付けがすでにしてあるのだ。

その証拠に、友人たちに販売したひよこ豆粉を使ったパウンドケーキは、味が良いと評判だった。

次にひよこ豆粉を使ってお菓子作りをする時の注意点を書いてみようと思う。
ひよこ豆粉は単体で使うと、焼き上がりはドライな口当たりになる。
パウンドケーキやスポンジもののお菓子作りでは良くわかる。

解決策は、コーンスターチ、オイル、バナナなどを混ぜて使うとドライにならない。

ある友人は、「温めてバター塗って食べたから、ドライ感は分からなかった」と言っている。
温めて食べるのも手である。

栄養的にも米粉より優れたグラムフラワー

グラムフラワーは、この他にもベネフィットがある。
肉や魚を食べないベジタリアン、ビーガンにもおススメなのだ。

料理好きのあなたはもう分かっていると思う。
そう、ひよこ豆から作られたグラムフラワーはタンパク質を含んでいる

イギリスのベジタリアンやビーガンは、好んでひよこ豆を食べ、タンパク質を補給している。
このことから考えても、豆から出来たグラムフラワーは大変栄養的に優れた粉なのだ。

昔、パキスタン人の大家の家に住んでいた時、
「山に行くのだったら、ひよこ豆の缶詰を持っていけ」
と言われた。(笑)

その大家が教えてくれたのは、缶を開けて水分を切ったひよこ豆に、
玉ねぎのみじん切り、チリパウダー少々と塩、そしてオリーブオイルをかけて食べるというもの。

やはり、インド、パキスタンの人達は、ひよこ豆の栄養パワーをよく知っていると思った。
私達日本人も、その恩恵にあずかってもいいのではないだろうか。

さて、いろいろと書いてきたグラムフラワーのこと。
このグラムフラワーは、お菓子以外にも大いに活躍してくれる。

Bhaji/ハジーといわれるインドの天ぷらでは、小麦粉ではなくグラムフラワーが使われる。
又、私はホワイトソースをグラムフラワーで作ってみたこともある。

子供が天ぷらを食べられないなんて時にも試せるし、グラタンやラザニアにもグルテンフリーパスタとともに使える。
やっぱりグラムフラワーはすごいなぁと書きながら思ったところで、この記事を終わりにする。
読んでくれてありがとう。